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【マレーシア】日立製作所、地場IT社を買収[IT](2020/04/13)

日立製作所は10日、人工知能(AI)やビッグデータ関連サービスを手掛けるマレーシアのフュージョテックホールディングスを1日付で買収し、完全子会社化したと発表した。フュージョテックは、アジア地域を中心にAIやデータ解析を使ったソフトウエアをクラウドを通じて提供するフュージョネックスインターナショナルの事業を継承した新会社となる。買収額は非公表。

日立は新会社の買収を通じ、フュージョネックスの顧客基盤とデジタル人材を獲得し、自社が力を入れるデジタルソリューション事業「ルマーダ」の海外展開を加速させる。また、フュージョネックスのノウハウをルマーダに取り込むほか、両社の技術やデジタル人材の相乗効果で日立の既存事業での新たなソリューションの創出も見込む。

フュージョネックスインターナショナルは、2005年に設立。物流や電子商取引(EC)、金融、流通などの分野に対し、AIやデータ解析を活用したソフトウエアをクラウドを通じて提供する「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」型事業を展開している。アジア地域で1万1,000社以上の顧客基盤を持つ。

日立は、2021年度までの中期経営計画で、19年度からの3年間に2兆~2兆5,000億円の投資を検討しており、IT部門では「ルマーダおよびその周辺機能の拡充」を重点投資項目に挙げている。

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