【インドネシア】首都で大規模社会制限開始、13日から罰則も[社会](2020/04/13)

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インドネシアの首都ジャカルタ特別州政府は10日、「大規模な社会的制限(PSBB)」を発動した。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、州内での活動や交通手段を制限する。実施期間は23日までの14日間で、状況によって延長が可能。州警察によると、13日から違反者に対する罰則も適用する。

PSBBの実施初日は幹線道路でも交通量の減少が目立った=10日、ジャカルタ(NNA撮影)

PSBBの実施初日は幹線道路でも交通量の減少が目立った=10日、ジャカルタ(NNA撮影)

アニス知事は9日、PSBBの実施規則となる知事令『2020年第33号』と知事通達『20年第380号』を公布した。全市民に自宅外でのマスク着用と、健全で健康な行動(PHBS)を義務付けた。

自宅外の活動については、▽学校や教育機関での学習▽職場での就労▽礼拝場での宗教活動▽公共施設、公共の場所での活動▽社会文化活動▽交通手段を利用した人や物の動き――を制限する。これにより、職場での就労は一部を除いて原則的に禁止される。

制限の例外となる民間事業については、(1)保健(2)食料、食品、飲料(3)エネルギー(4)通信・情報技術(5)金融(6)物流(7)ホテル(8)建設(9)戦略産業(10)基礎的サービス、公共便益、国の最重要施設や特定の施設に関する産業(11)生活必需品――の11分野を対象とした。

レストランや定着型屋台「ワルン」などでの飲食は禁止され、配達や持ち帰りに限定される。ホテルのサービスはルームサービスに限定するなど、各分野ごとの制限も設定している。

また、新型コロナウイルス感染症の症状がある人や、高血圧、心臓病、糖尿病、肺疾患、がんの患者や妊婦、60歳以上の人は例外分野でも制限の対象となる。

公共の場での活動は最大5人までに制限される。

■自家用の利用も制限

交通手段に関する制限のうち、自家用車(二輪・四輪)は、原則として生活必需品の買い物や知事令で認められた活動に関する移動にのみ利用できる。車内でもマスクの着用が義務付けられる。二輪車の乗車時には運転手、同乗者ともに手袋の着用も必要となる。四輪車の場合は、乗車人数を定員数の5割以下とする。ジャカルタの新型コロナウイルス感染症対策本部(タスクフォース)によると、セダンなど4~5人乗りの自動車は運転手を入れて3人まで、多目的車(MPV)など8人乗りは4人まで乗車が認められる。助手席に座らないなど、乗員同士の間隔をできる限り空けるよう求めている。

配車アプリのゴジェックやグラブなど二輪タクシーは人を輸送することが禁止され、食料品など荷物の運送に限定される。

公共交通機関は運行時間の短縮や、乗客数を定員の5割以下に限定するなどして運行を続ける。

■罰金は最大1億ルピア

アニス知事は9日夜の会見で、衛生隔離法『18年第6号』に従い、PSBB規定に違反した場合は最長で1年の禁錮刑、最大1億ルピア(約76万円)の罰金が科されると説明した。

地元メディアによると州警察のサンボド交通部長は、13日から罰則の適用を始めると指摘。州政府や国軍などと協力して周知や監視活動を強化している。

道路公団ジャサ・マルガなどが10日に実施した高速道路の検問では、乗用車やバス、トラックなど計81台がPSBBに違反していた。

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