【マレーシア】支援なければ航空3社破綻も、欠航相次ぎ[運輸](2020/03/25)

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クアラルンプール国際空港の出発便案内ボードには「欠航」の文字が並ぶ=20日(NNA撮影)

クアラルンプール国際空港の出発便案内ボードには「欠航」の文字が並ぶ=20日(NNA撮影)

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、航空会社の経営が悪化している。マレーシアをはじめとする各国が渡航規制を敷いている影響で、欠航が相次いでいるためだ。アナリストは、各国政府が航空会社の救済策を打ち出す中、マレーシア政府も早急に措置を講じなければ、国内大手3社が破綻する恐れがあると指摘する。24日付マレーシアン・リザーブなどが伝えた。

国内大手3社のマレーシア航空、エアアジア・グループ、インドネシア系マリンドエアの経営陣はこのほど、ザフルル・テンク・アブドゥル・アジズ財務相に会い、課税や銀行借入金返済の繰り延べ、空港使用料や旅客サービス料の免除、公的年金に当たる従業員積立基金(EPF)の納付繰り延べなどを要請した。

シンガポールの航空コンサルタント、ソビー・アビエーションのアナリスト、ブレンダン・ソビー氏は、航空会社は現在、ほとんど運航しておらず、運賃収入が得られないため、人件費の補塡(ほてん)や空港使用料の免除、減税、借入金返済の繰り延べなどの救済策が必要と指摘。「新型コロナウイルスの問題が収束する時期は予測できないものの、政府は早急に第1弾の救済策を打ち出し、影響が続く間、継続的に追加策を講じるべきだ」と述べた。救済措置がなければ、航空会社が雇用を維持し、新型コロナ収束後に運航を正常化することはできないとの見方だ。

マレーシア政府は、18日から2週間、活動制限令を発令し、国内移動を制限しているほか、原則的に外国人の入国を禁止している。

マレーシア航空は既に、親会社である政府系投資会社カザナ・ナショナルから数十億リンギ(10億リンギ=約250億円)規模の資金注入を受けているものの、経営破綻の危機にある。エアアジアは今年の赤字が8億リンギに拡大するとの見方もある。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、世界的に航空会社の信用力が落ちており、株主や政府からの支援がなければ、資金力のある世界大手を除く複数の航空会社が、短期間に破綻する恐れがあると指摘している。

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