【香港】マカオ、中華圏除く非居住者の入境禁止[社会](2020/03/18)
マカオ政府は17日、中国本土、香港、台湾を除く全ての非居住者の入境を原則禁止すると発表した。18日午前0時から実施する。事実上の「鎖国」措置となる。
政府トップの賀一誠行政長官が感染症の関連規定に基づき、指示を出した。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、マカオ域外からのウイルスの持ち込みを防ぎ、住民の健康を確保する。就労資格を持つマカオ身分証(IDカード)保有者は対象外。公共の利益(特に疾病の感染拡大防止や緊急救援)や、マカオの日常生活に不可欠だと判断した場合は、例外的に入境禁止措置を免除すると説明している。
マカオでは15日、域内で11人目となる新規感染者が40日ぶりに確認された。マカオに住む韓国籍の女性(26)で、マカオ航空の客室乗務員(CA)だった。1月下旬から3月半ばまでパートナーの男性とポルトガルなどを訪れていた。17日朝には域内で働くスペイン国籍の男性(47)の感染が判明したことを公表した。感染者数の増加に歯止めが掛かっている中で、域外から持ち込まれる事例で感染拡大に火が付くことを強く警戒している。