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【インドネシア】デング熱で104人死亡、一部地域で感染拡大[社会](2020/03/12)

デング熱ウイルスの感染拡大を受け、薬剤散布による感染防止の取り組みが進められている(アンタラ通信)

デング熱ウイルスの感染拡大を受け、薬剤散布による感染防止の取り組みが進められている(アンタラ通信)

インドネシア保健省によると、年初から今月10日までに全国で1万7,781人が、蚊が媒介するデング熱ウイルスに感染し、104人が死亡した。感染者数、死者数ともに昨年1~3月と比べると半分ほどに減少したが、東ヌサトゥンガラ州や西ジャワ州など一部地域では感染が拡大している。11日付地元各紙が伝えた。

州別で死者数が多いのは、東ヌサトゥンガラ州の32人(感染者数2,711人)、西ジャワ州の15人(1,420人)、東ジャワ州の13人(1,761人)、ランプン州の11人(3,423人)など。東ヌサトゥンガラ州では、シッカ県とブリトゥン県に非常事態が宣言された。シッカ県の死者数は14人に達した。

西ジャワ州ボゴールではこれまでに120人が感染し、4~5歳の子ども4人が死亡した。リドワン・カミル州知事は「新型コロナウイルスのニュースに隠れているが、デング熱の方が致死率は高い。蚊の駆除を心掛けてほしい」と述べた。

全国のデング熱による死者数は、ピークだった2016年の1,598人(感染者数20万4,171人)から18年には344人(5万3,075人)まで減少したものの、19年は917人(13万7,761人)と再び増加した。19年1~3月は207人(3万4,422人)だった。

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