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【マレーシア】農園ゲンティン、サバ州合弁工場の全株取得[製造](2020/02/17)

マレーシアの農園大手ゲンティン・プランテーションズ(GENP)はこのほど、サバ州でバイオディーゼル燃料工場を運営する合弁会社の全株式を取得することで合意した。合弁先である特殊化学品メーカーの米エレバンス・リニューアブル・サイエンシズ(ERS)の保有株式25%を7,200万リンギ(約19億円)で買収する。取引は3月末までに完了する見通し。

GENPと、ERSの完全子会社ERSシンガポールは2014年、それぞれ75%、25%を出資して合弁会社ゲンティン・バイオリファイナリー(GIB)を設立。サバ州ラハダトゥのパーム油産業集積地(POIC)で、パーム油を原料とするバイオ燃料工場の操業を開始した。年産能力は20万トンで、生産にはエレバンスが保有するメタセシス技術を活用している。

今回の取引は、経営再建中のERSが、これ以上の投資は不可能とGENPに持ちかけたことが発端。GIBはGENPの完全子会社となり、ERSはメタセシス技術の特許権許諾者としての位置付けとなる。

GENPは同工場の運営に関して、将来的には他の提携先を模索し、さらに高付加価値の製品を生産することも視野に入れているという。

ERSには、GENPの親会社である地場コングロマリット(複合企業)ゲンティンが47.8%を出資している。

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