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【韓国】OCIが生産縮小、太陽電池ポリシリコン[公益](2020/02/13)

太陽光発電関連事業を手掛ける韓国大手OCIが、太陽電池セルの材料となる多結晶シリコン(ポリシリコン)の国内生産を中断する。中国政府からの補助金支援を受けた同国メーカーの量産による単価下落で、収益性が急速に悪化したためだ。

OCIは群山工場(全羅北道)で年間5万2,000トンの太陽電池セル向けにポリシリコンを生産していたが、3つの生産ラインのうち、第2ラインと第3ラインの稼働を20日から中断。第1ラインは半導体ウエハーの原料になるポリシリコン用に転換する計画。半導体向けポリシリコンの年産規模を2022年までに現在の6倍に相当する5,000トンに拡大させる。

マレーシア工場(年産2万7,000トン)での太陽電池セル向けポリシリコンの生産は継続する。

太陽電池セル向けポリシリコン事業の悪化を受け、OCIの2019年通期の営業損益は1,807億ウォン(約168億円)の赤字を計上した。

太陽電池セル向けポリシリコンの市況悪化で、業界ではハンファソリューションの撤退がうわさされている。同社関係者はNNAの取材に対し、「(撤退を)検討しているのは事実」と話した。

韓国企業はすでにインゴット(シリコンの塊)とウエハーの生産を中断しており、ハンファが撤退を決定すれば、韓国は太陽電池の素材のほとんどを中国に依存しなければならない状況となる。

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