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【ミャンマー】豊田通商、水力発電所の改修を初受注[公益](2020/04/16)

豊田通商は14日、ミャンマー電力・エネルギー省傘下の電力発電公社(EPGE)から、北中部マンダレー管区で水力発電所の改修工事を受注したと発表した。受注額は約43億円。日系各社から機材を調達する。豊田通商の広報担当者は、NNAに対し「エネルギーインフラの整備を通してミャンマーの経済発展に貢献したい」と話した。

老朽化したセダウジ水力発電所の外観(豊田通商提供)

老朽化したセダウジ水力発電所の外観(豊田通商提供)

広報担当者によると、ミャンマーで発電所の改修工事を受注したのは初めて。日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて実施する円借款による事業で、マンダレー管区のセダウジ水力発電所の主要機器と水門を改修するほか、日本から人材を派遣して技術指導を行う予定。水車は東芝エネルギーシステムズ、発電機は明電舎、水門関連機器は日立造船が納入する。2024年2月に完工する予定。

セダウジ水力発電所は、豊田通商と合併したトーメン、東芝、明電舎の3社が主体となって建設した。ミャンマー第2の都市マンダレーの電力の10~15%を賄っており、年間発電量は130ギガワット時(GWh)。1989年の運転開始以来、改修されておらず、主要機器の劣化と損傷が起きている。ミャンマーでは発電量の約6割を水力が占めるが、経済発展で需要が急増する中、水力発電所の近代化が課題となっている。豊田通商の広報担当者は「同様の案件があれば積極的に受注してきたい」と話した。

豊田通商は2019年4月、ミャンマーで現地法人を設立。最大都市ヤンゴン近郊のティラワ港における港湾ターミナル運営事業にも参画している。

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