【カンボジア】首相が中国の習主席と会談、連携をアピール[政治](2020/02/07)
カンボジアのフン・セン首相は5日に中国・北京を訪問し、習近平国家主席、李克強首相と会談した。中国が新型コロナウイルス感染による肺炎対策を本格化させて以降、海外の首脳の訪中を受け入れたのは初めて。クメール・タイムズ(電子版)などが伝えた。
フン・セン首相は、習主席らに対して新型肺炎の感染防止に取り組む中国政府への支援を表明。「困難に直面する時期にこそ、両国の緊密な関係をさらに強固にしたい」との考えを示した。さらにフン・セン首相は、中国側が用意したマスクを着用せず、素手で習主席と握手。「新型肺炎を恐れていないからこそ訪中した」と強調した。
カンボジアのカオ・キム・ホルン首相補佐によると、習主席はフン・セン首相が訪中し、支援を申し出たことに謝意を表明。湖北省武漢市に滞在するカンボジア人留学生23人の保護に力を注ぐことを約束したという。カンボジア政府も、留学生の生活費支援などに1万1,500米ドル(約126万円)を拠出した。
フン・セン首相は韓国のソウルで開催された国際会議に出席した後、中国を訪問した。武漢市を訪問し、学生らを励ます意向を示していたが、中国側の受け入れ準備が整わなかったため中止になった経緯がある。