【中国】平均死亡率は2.1%、新型肺炎で衛生健康委[社会](2020/02/05)
中国国家衛生健康委員会は4日、新型コロナウイルスによる肺炎の治療状況を説明する会見で、同日午前0時時点での統計で新型肺炎による死亡率は2.1%となっていることを明らかにした。
同時点で感染が確定している患者は累計2万438人、累計の死者は425人で、統計上から計算すると2.1%になる。感染の中心地である湖北省の死亡率は3.1%、同省武漢市では4.9%。湖北省を除外した場合の死亡率は0.16%に下がるという。
国家衛生健康委医療行政・医療管理局の責任者を務める焦雅輝氏は、武漢での死亡率が突出して高いことについて、専門の医療施設、医師が不足しているためと説明した。
全国での死者のうち、男性が3分の2を占める。また80%以上が60歳超だった。さらに焦氏は死者の75%が心臓や血管の疾病、糖尿病、がんなどを患っていたと指摘。「これら基礎疾患を抱えている高齢者は通常の肺炎に感染しても危険な要素となる」と、新型肺炎による死亡率が特別高いわけではないと説明した。感染者の多くが軽症であることも強調し、恐慌状態を招くことのないよう、会見に参加したメディアにくぎを刺した。
現在の感染者の入院日数は、湖北省を除けば平均で9日強で、最も短いのは海南省の5日、長いのは広東省の12.75日。湖北省は平均で20日となっている。