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【カンボジア】フィリップ銀と小口金融の合併、政府が認可[金融](2020/02/04)

カンボジア商業省と中央銀行は、シンガポール系のフィリップ銀行とマイクロファイナンス(小口金融)機関、クレジットMFIの統合を認可した。支店数で国内3位の金融機関が誕生する。クメール・タイムズ(電子版)が3日に伝えた。

合併後の支店数は89店(フィリップ銀6店、クレジット83店)で、フィリップ銀が事業を引き継ぐ。同行の総資産は2019年末時点で6億2,300万米ドル(約676億円)、預金残高は4億米ドル、貸出残高は4億9,000万米ドル。預金者は9万1,000人超、借り手は約6万9,000人に達する見通しだ。従業員は2,000人超で、合併による人員削減は行わない。

フィリップ銀の幹部は、「銀行業界の競争が激化する中、以前から準備を進めてきた事業統合を政府が認可したことを光栄に思う」とコメント。まずは首都プノンペン、北西部シエムレアプなどにあるクレジット12支店の改装に着手し、フィリップ銀が昨年11月にプノンペン中心部のカンプチアクロム通りに開設した、新支店と同様の近代的な外観に統一する考えを示した。

フィリップ銀とクレジットの親会社はシンガポールのフィリップキャピタル・グループで、合併後も全株式を保有する。同社のリム・フア・ミン会長は、「国内で幅広いネットワークを持つクレジットと、国際的な経営手腕と優れた業績を誇るフィリップ銀の合併により、カンボジアで変化する金融ニーズに対応し、顧客サービスの向上を図ることが可能になる」とコメントした。フィリップ・キャピタルによるカンボジアへの累計投資額は、09年の進出から現在までで1億1,000万米ドルを超えているという。

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