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【タイ】SCGの19年決算は28%減益、3年連続縮小[製造](2020/01/30)

タイの素材最大手サイアム・セメント(SCG)が29日発表した2019年の業績は、売上高が前年比8%減の4,379億バーツ(約1兆5,400億円)、純利益が28%減の320億バーツだった。減収は3年ぶり、減益は3年連続となった。

事業別の業績は、化学事業の売上高が20%減の1,776億バーツ、純利益が46%減の154億バーツ。セメント・建材事業はそれぞれ1%増の1,846億バーツ、3%増の54億バーツ、パッケージ事業は2%増の890億バーツ、13%減の52億バーツだった。化学事業は製品価格の下落により大幅な減収減益、パッケージ事業は繊維の利益率の低下と減価償却費の拡大で増収減益となった。

資本的支出(CAPEX)は774億バーツ。内訳は、43%がパッケージ事業、42%が化学事業、13%がセメント・建材事業、2%がその他だった。ルンロート社長兼最高経営責任者(CEO)は記者会見で、今年はタイ、ベトナム、インドネシアを中心とした東南アジアで投資を進める考えを示した。投資予算は600億~700億バーツで、売上高は前年並みを目指す。ルンロート氏は、新型コロナウイルスの発生や長引く米中貿易摩擦が、タイの観光業に影響を与えることが、タイ経済のマイナス要因になるとみている。一方で、東南アジアでは電子相取引(EC)市場の拡大に伴い、パッケージ事業が伸びるとの見方を示した。

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