【インドネシア】新型肺炎、保健省が渡航者に注意呼び掛け[医薬](2020/01/22)
インドネシア保健省は、中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が多発していることを受け、肺炎の発生が確認された国や地域への渡航に注意を呼び掛けている。21日付ジャカルタ・ポストが伝えた。
保健省は3日から中国などへの渡航に注意を呼び掛けると同時に、旅客と接触する空港職員にはマスクの着用を勧めるなどの対策を取っている。
同省疾病対策局のアヌン・スギハルトノ局長は「ウイルスの流入を阻止するために検疫を強化している」と説明。中国から到着する全ての旅行客に、健康状態に関する質問票への記入を義務付けたことを明らかにした。
首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港のアナス保健所長によると、国内135カ所の入国ポイントでは、体温感知器の配備が全て完了している。
中国では、新型肺炎の累計感染者数が20日午後6時までに224人となり、3人が死亡したことが分かった。中国以外では、タイ、日本、韓国で感染者が確認されている。中国は春節(旧正月)の連休を控えているため、新型肺炎の感染拡大が懸念されている。