【インドネシア】教育・文化省、映画振興で米配信大手と提携[媒体](2020/01/14)
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インドネシアの教育・文化省は9日、自国の映画産業振興のため動画配信サービス・映像制作大手の米ネットフリックスと提携することで合意した。国営アンタラ通信などが伝えた。
ネットフリックスは、インドネシアの映画界に総額100万米ドル(約1億1,000万円)を投じる。1年以内に脚本家育成のワークショップ、国是「パンチャシラ(建国5原則)」をテーマにした短編映画コンテスト、オンライン配信の安全研修プログラムなどを開催し、インドネシア国内のクリエーティブ産業振興を支援する。ナディム・マカリム教育・文化相は「インドネシア人脚本家15人を選抜し、米ハリウッドで育成する計画だ」と明らかにした。
ネットフリックスのアジア太平洋法人、ネットフリックス・アジア・パシフィックのクエック・ユチュアン社長は「インドネシアには才能ある人材が数多くいる。教育・文化省との提携はインドネシアのクリエーティブ産業に大きな影響をもたらすと思う」と話した。
クエック社長によると、ネットフリックスはこれまで複数のインドネシア映画を配信した実績があるが、このほどインドネシア人のティモ・ジャヤント監督のアクションスリラー「シャドー・オブ・ナイト(邦題)」をネットフリックスのオリジナル映画として制作、配信した。
ナディム教育・文化相は「自国の文化や技術を世界に伝えるのに、映画ほどよい手段はない。多くのインドネシア映画がオンラインで配信されるよう期待している」と述べた。