【インドネシア】ダイハツ、今年はマイナーチェンジのみ投入[車両](2020/01/10)
ダイハツ工業のインドネシア現地法人アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は9日、今年は新型車の投入や既存車種のフルモデルチェンジは実施せず、マイナーチェンジモデルのみを発売する方針を明らかにした。
アメリア取締役(マーケティング担当)は、今年投入する新モデルは、3月に発表する小型ハッチバック「シリオン」のマイナーチェンジモデルのみと説明した。今年の自動車市場については、競合他社が新モデルを充実させていることなどから、「より競争が激しくなる」と予想した。
昨年は1月に小型多目的車(MPV)「アバンザ」、9月にエントリー向けMPV「シグラ」の新モデルを発表した。
アメリア取締役によると、国内工場はほぼフル稼働。相手先ブランドによる生産(OEM)しているトヨタ車などの輸出モデルを優先しているため、主力モデルではない小型MPV「セニア」などの生産を抑制している。
ADMの昨年12月の小売り販売台数は前月比12%増の1万8,157台。通年では17万7,588台だった。市場シェアは17%となったもよう。マーケティング・広報部門を統括するヘンドラヤディ氏によると、今年の目標シェアは前年比0.1ポイント上昇の17.1%とした。
自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、1~11月のADMの小売り販売台数は前年同期比11%減の15万9,431台。国内市場全体は10%減の94万台だった。