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【マレーシア】企業景況感は底打ち、RAM調査で指数改善[経済](2020/01/10)

マレーシアの格付け会社RAMレーティング・サービシズが8日発表した、2020年6月までの半年間の企業景況感指数(BCI)は、大企業、中小企業ともに前期を上回った。同社は「企業景況感は底を打った」と分析している。

RAMは四半期ごとに調査を実施。主要4産業の大企業、5産業の中小企業、合わせて約2,000社を対象に、売上高、収益性、事業拡張、雇用、設備投資、設備稼働率、銀行融資の7項目について調査した。指数は50を超えると「景況改善」、下回ると「景況悪化」を示す。

20年第1四半期(1~3月)~第2四半期(4~6月)のBCIは、大企業では前期比3.2ポイント上昇の56.4。18年第2~3四半期から続いた下落基調を脱した。中小企業は1ポイント上昇の54.2と、2期連続で上昇した。

輸出型企業と国内型企業の比較では、輸出型企業の方が大企業(前期比4.6ポイント上昇)、中小企業(1.6ポイント上昇)ともに景況感は改善。国内型企業では、20年は大型インフラ事業の再開が予想されるため、建設業が3.6ポイント上昇の56.4と改善が目立った。また、小売業も景況感指数が過去最高の53.5となり、前期から上昇基調にある。

向こう6カ月間で最大の課題については、大企業の41.3%、中小企業の42.5%が「景気低迷」を挙げた。「景気低迷」を挙げる企業が調査史上最多(大企業の45.6%、中小企業の44.8%)となった前回より、事業環境は好転。ただ大企業の20.8%、中小企業の24.7%が「競争激化」を課題としており、RAMは今後も厳しさは続くと分析した。

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