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【香港】11区議会で選挙後初会議、警察の行動を非難[政治](2020/01/09)

香港の区議会(地方議会)は7日、2019年11月の区議会選挙後で初の議会を開催した。同選挙で政府と距離を置く民主派が8割超の議席を獲得したことを受け、ほとんどの区議会の正副議長には民主派や無党派の議員が選出された。審議では域内の抗議活動を取り締まる警察の行動への非難や調査チームの設立などの議題が出された。8日付明報など各紙が伝えた。

7日に初議会を開いたのは全18区のうちの11区。親中派が過半数を押さえた離島区を除く10区で民主派・無党派議員が正副議長を占めた。多数の区議会で警察の暴力を追及する調査チームが結成されたほか、抗議活動に絡む死傷者への黙とうなどが行われた。

九龍・油尖旺区議会は旺角地区の警察代表者を議会に招き、花墟公園で開かれる旧正月(春節、1月25日)恒例の「年宵市場(通称・花市)」での治安対策を討議。民主派議員らは花市付近で催涙ガスなどを使用しないよう求めたり、地区内でこれまでに発生した警察の暴力への謝罪を要求したりした。

警察側は、催涙ガスや放水車は現場の混乱や危険性に応じて臨機応変に使用しており、事前に周辺の市民や商店には通告しているなどと答弁し、正当性を主張。さらに現場で警察の取り締まりの状況を視察することなどを議会側に要請した。

新界・葵青区議会ではデモ隊の抗議活動をたたえるテーマ曲「香港に栄光あれ」を議員らが合唱。親中派議員が不満を示し離席する場面があった。

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