【香港】〔トラム〕警察のイメージ悪化、銀幕に飛び火[社会](2020/01/07)
デモ隊との衝突により香港警察のイメージが悪化し、その影響が銀幕の世界にも飛び火している。香港映画界を支えてきた代表的ジャンルの1つである「警察もの」を映画ファンが敬遠しているという。
抗議活動で破壊行為が頻発しているショッピングモールの映画館には客が寄り付かず、クリスマス期間の興行収入は大打撃を受けた。映画業界団体の香港影業協会(MPIA)傘下の香港票房(ホンコン・ボックスオフィス)によると、2019年12月24~26日の興行収入は前年同期比約28%減少した。抗議活動が深刻化した19年後半にリリースされた警察もの映画3本は、興行面で大失敗に終わったという。
ある映画評論家は、市民が警察に抱くイメージがこの半年間で急激に変化し、「人々は警察のかっこいい描写を見に行く気分ではないようだ」と指摘した。6日付サウスチャイナ・モーニングポストが伝えた。