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【カンボジア】EU経済制裁回避、欧州委「さらに努力を」[経済](2019/12/18)

欧州連合(EU)はカンボジア政府に対して、経済制裁を回避するにはさらに民主主義を強化し、人権を保護する必要があるとの見解を表明した。地元各紙(電子版)が17日に伝えた。

スペインで開催されているアジア欧州会合(ASEM)外相会合で、議長を務めた欧州委員会(EC)のジョセップ・ボレル・フォンテジェス副委員長(EU外務・安全保障政策上級代表)は15日、カンボジアのプラク・ソコン外相と会談。カンボジアに適用している、武器以外の全品目を数量制限なしに無関税でEUに輸出できる「EBA協定」を維持するためには、「民主主義と人権に関する状況改善に向けて、さらなる努力が必要」と伝えたことを明らかにした。

カンボジア外務省もフォンテジェス副委員長と話し合ったことを認めたが、同省の報道官は詳細に言及していない。

ECは今年2月、人権侵害や野党弾圧を理由に、EBA協定の一時停止に向けた手続きに着手。来年2月に同協定の全面的あるいは部分的な停止に踏み切るかどうかについて、公式な決定を発表する予定だ。

カンボジア政府はEUとの友好関係を維持する姿勢を示す一方で、フン・セン首相は、経済的利益のために国家の主権に関する譲歩はできないと主張。既にEBA協定の失効に備えた準備として、約30億米ドル(約3,285億円)の資金を確保する方針などを打ち出している。

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