【香港】アンダーソン・毛利・友常法律事務所進出[サービス](2019/12/18)
国際法律事務所アンダーソン・毛利・友常法律事務所(AMT)は16日、香港の提携事務所「ナカムラ・アンド・アソーシエイツ」を開業し、現地日系企業向けに企業法務サービスに乗り出すと発表した。AMTグループの香港拠点としての位置付けで、海外展開としては7カ国・地域目となる。
新事務所は、香港と英国の弁護士資格を持つ中村祐子弁護士が代表を務め、合併・買収(M&A)や撤退、仲裁、不祥事対応のほか、日々直面する法的問題も扱う。AMTによると、日本の大手法律事務所で初めて香港で香港法の助言をグループとして行える体制を整えた。現地最大手の法律事務所で20年以上実務経験のある中村氏の加入で実現したという。
中村氏は香港在住約30年で、前職でも日系企業の法務案件に関わってきた。目まぐるしく変化する香港の社会情勢や日本の企業風土への知見の深さが強みだ。NNAに対し、「香港法を日本語で解説できる人は少ない」とした上で、「香港で(ずっと)やってきた。自分ができることがあればやっていきたい」と語った。
新事務所は香港島・中環(セントラル)地区の超高層ビル「怡和大厦(ジャーディン・ハウス)」の一室に開設。当面は中村氏と労務関係に強い香港人弁護士の2人で業務に当たり、2020年末までに日本から日本人弁護士1人が加わる予定。