【マレーシア】空飛ぶクルマ開発計画を凍結、エアロダイン[サービス](2019/12/12)

マレーシアの新興ドローン(小型無人機)サービス事業者、エアロダインが、日本企業の協力を得て進めてきた「空飛ぶクルマ」の開発計画を、8月に凍結したことが11日までに分かった。ドローンを使ったインフラ点検サービス事業を海外で拡張するため、経営資源を本業に集中させる。再開時期は未定で、時機を見て株主の承認を得てからあらためて取り組む。

エアロダイングループの創業者であるカマルル・ムハマド最高経営責任者(CEO)は11日、NNAに対し、「本業であるドローンによるインフラ設備の点検や工事現場のモニタリングといったサービスの世界展開に注力する」と説明。空飛ぶクルマの開発計画を凍結したことを認めた。

エアロダインは、日本のパートナーの協力を得て、年初から空飛ぶクルマの開発を進めてきた。ただマレーシアでは、都市航空交通システム(アーバン・エア・モビリティー、UAM)の法整備が完了するまでに2年以上かかる見込みの一方、「空飛ぶクルマは試作品の完成に半年以上かからない」(カマルルCEO)とみているため、開発を急ぐ必要はないと判断した。同CEOは、2025年までにUAMの商業利用が普及することはないとの見通しを示した。

空飛ぶクルマ開発計画の再開については、時期が決まれば公表するという。日本のパートナーについては、「守秘義務契約のため、社名は出せない」と説明した。

11日付ニュー・ストレーツ・タイムズは、エアロダインが空飛ぶクルマの開発計画を凍結したと報じた。また、マレーシア初の空飛ぶクルマ事業を支援するため、年初に政府が同社に接近したと伝えたものの、カマルルCEOは「政府とは法整備について協議したぐらいで、同事業への支援は全くない」と述べ、民間資金だけによる事業であることを強調した。

エアロダインは14年の設立。日本のドローンスタートアップ特化型ファンド「ドローンファンド」から出資を受けている。今月5日には、米同業大手のメジャーUASの株式過半数を取得したと発表。北米での事業を拡大し、来年にドローン・サービス事業者として世界トップを目指すことを表明した。

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