【台湾】静岡県が食品商談会、わさび加工品売り込み[食品](2019/12/04)
静岡県が台湾で県産食品の販路拡大を強化している。静岡県の食品メーカーなど8社で構成される富士山・輸出・販路拡大推進事業協同組合(富士山輸出組合、静岡県静岡市)は3日、飲食店を手掛けるコンフォートダイナー(宮崎県宮崎市)が運営する台北市の日本料理店「天晴」で、食品展示商談会を開いた。同組合が同様の商談会を台湾で開催したのは初めて。組合企業5社が参加し、わさび加工品などを台湾のバイヤーに売り込んだ。
酪農王国(静岡県函南町)は自社のバターとわさびの葉を合わせた「丹那のわさびバター」をPRした。担当者は、「バイヤーからは、トーストやステーキにわさびバターを塗るという組み合わせが意外でおもしろいと反応があった」と自信を示した。
鮮魚の仲買や加工を手掛けるかねはち(静岡県沼津市)は、サバを燻しオイル漬けにした「オイルサバディン」を出品した。東京の食品見本市に出店した際に、来場した台湾バイヤーの反応が良かったことから今回の参加を決めた。担当者は、「台湾で販売先を見つけたい」と意気込んだ。
台湾で青果の輸入などを手掛ける商田実業の担当者は、「出展企業の老舗わさび店、田丸屋本店のわさび塩を天ぷらにかける食べ方が、新しい発見だった」と目を丸くした。
台湾からは食品展示会に9社のバイヤーが参加した。富士山輸出組合は4日にも天晴で、BtoC(企業・消費者間取引)向けにわさびを含む県産品の試食商談会「静岡メーカーズナイト」を開催する。組合企業5社が参加する予定。