【ベトナム】日清製粉グループ、プレミックス工場を竣工[食品](2019/12/04)
日清製粉グループは3日、ベトナム南部ドンナイ省で業務用プレミックス(調整粉)の生産工場を竣工(しゅんこう)した。同グループにとってベトナム初のプレミックス製造拠点になる。国内の冷凍食品メーカーなどへの販売強化を図り、シェア拡大を目指す。
ベトナム展開のため、2018年6月に販売と製造の拠点となる新会社「ベトナム日清テクノミック」を設立し、アマタ工業団地に工場建設を進めてきた。資本金は約3,420億ドン(1,500万米ドル、約17億円)で、日清フーズが75%、日清製粉グループが25%を出資した。エビフライやフライドチキンなどに用いるブレッダー・バッターミックス製品や、ドーナツやパン用のベーカリーミックス製品を主に生産する。最大生産能力は年産9,000トン。研究・開発(R&D)施設も備えており、それぞれの顧客の要望に特化した商品を開発できる。当面は業務用製品に注力する。
これまでベトナムのプレミックス需要には、タイの現地法人タイ日清テクノミックからの輸出などで対応してきた。新拠点の設置によって、製品の安定供給と顧客要望への細やかな対応が可能となる。
開所式典に臨席した日清フーズの小池祐司社長は、日清製粉グループの持つ「知見と経験を集結した高品質な製品を生産し、ベトナム経済に貢献したい」と述べた。また、将来は生産規模を数倍拡張させることも視野に入れており、すでに工場に隣接して予備用地も確保したことも明らかにした。
新工場の敷地面積は約2万平方メートルで、このうち建築面積は約1万平方メートル。従業員は当初100人で、順次拡大する計画だ。