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【中国】JTBと携程、ウインタースポーツで協業[観光](2019/12/04)

JTBと大手オンライン旅行会社(OTA)の携程旅行網(上海市、トリップ・ドットコム・グループ、旧シートリップ)は3日、ウインタースポーツでの協業に関する合意書を東京都内で交わした。日本を訪れる中国人向け商品の開発や販売を共同で行う。中国人の関心が「爆買い」から「コト消費」へと変化しつつある状況を踏まえ、体験を重視した商品開発に力を入れる。

合意により◇スキー場のゲレンデ貸し切りプラン◇ウエアのレンタルプラン◇全日本スキー連盟のテストを講習付きで受験できるプラン――などの開発に共同で取り組む。JTBは商品開発、携程は宣伝や販売を手掛ける。早ければ2020年初めに協業による商品販売を始める。当面は10カ所近くのスキー場から協力を得る予定となっている。

携程の孫波・最高マーケティング責任者は「特別な体験を求める旅行者が増えてきた。日本には北海道だけではなく、優れたスキー場が多くあることを中国人に知ってほしい」と述べた。JTBの坪井泰博・執行役員は「30年までに訪日中国人観光客のインバウンド市場の3~4割をウインタースポーツ関連が占めると見込んでいる」と旅行客の増加に期待を示した。

JTBによると、中国政府は25年までに中国国内のスキー・スノーボード人口を5,000万人に、ウインタースポーツのレジャー人口を3億人にするという計画を打ち出している。

合意書を交わす携程の孫・最高マーケティング責任者(左から2人目)とJTBの坪井執行役員(同3人目)=3日、東京

合意書を交わす携程の孫・最高マーケティング責任者(左から2人目)とJTBの坪井執行役員(同3人目)=3日、東京

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