【ミャンマー】比アヤラと提携でインフラ開発に舵、ヨマ[経済](2019/12/02)

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ミャンマー大手財閥サージ・パン・アンド・アソシエーツ・ミャンマー(SPA)傘下のヨマ・ストラテジック・ホールディングスは、資本提携したフィリピンの財閥アヤラ・コーポレーションとの協業で、ミャンマーで立ち遅れている電力や水道などのインフラ開発分野に本格的に乗り出す。11月30日に最大都市ヤンゴンで開いた合同記者会見で明らかにした。

資本提携について説明する会見を開いたアヤラのフェルナンド・ゾベル・デアヤラ社長(左から2人目)とヨマのサージ・パン会長(同3人目)ら両社の幹部=30日、ヤンゴン(NNA)

資本提携について説明する会見を開いたアヤラのフェルナンド・ゾベル・デアヤラ社長(左から2人目)とヨマのサージ・パン会長(同3人目)ら両社の幹部=30日、ヤンゴン(NNA)

ヨマのメルヴィン・パン最高経営責任者(CEO)は、ミャンマーが経済発展する上でのボトルネックを解消するため、◇中小企業(SME)の資金確保◇電力◇水道などの総合的なインフラ――の3分野に力を入れる方針を示した。「(経験を持つ)アヤラと協業することでミャンマーが大きな恩恵が得られる」と指摘。これまで中心に据えてきた不動産開発や金融サービスに加え、インフラ開発を主要な事業の柱とする方針を明言した。

ヨマとアヤラは資本提携の発表に先立つ10月、両社傘下のエネルギー事業会社が合弁会社をつくることを発表。合弁会社は、3,000万米ドル(約32億5,000万円)を投じ、ミャンマーの無電化地帯で20万キロワット(kW)分の発電事業を展開する。太陽光発電が中心になる見通し。

また、ヨマ傘下のファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)を通じ、ヤンゴン市が進める水道事業の民営化事業に応札する意向だ。

■ヨマ会長、公営事業の民営化促す

ヨマのサージ・パン会長はインフラ事業の民営化推進論者だ。会見では「民営化や官民連携(PPP)で(海外を含む民間から)資本や専門知識を得る政策が提案されれば、電力不足も解消できる」と語った。さらに、今回のアヤラとの資本提携が「世界的な財閥のミャンマーへの関心につながり、他の地場財閥との提携を促せればと思う」とも述べ、パイの奪い合いよりも外資がさらに呼び込まれることの重要性を強調した。

アヤラのフェルナンド・ゾベル・デアヤラ社長兼最高執行責任者(COO)は、ミャンマーの年6%を超える国内総生産(GDP)成長率や中国とインドに挟まれた立地を評価する。会見では、傘下のマニラ・ウオーター(MWCI)が水道事業民営化に関わった経験を披歴し、「非常に似た市場環境を今のミャンマーに見る」と説明。「フィリピンで培った経験でミャンマーを発展に導く商機を探す」と述べた。アヤラが事業着手した当時のマニラの水道管漏水率は6割を超え、今のヤンゴンと同水準だったが、現在は11%に低下した。

両社は11月14日に資本提携を発表。アヤラは2億3,750万米ドルを投じ、ヨマとFMIそれぞれから株式20%を取得する。フィリピン民間企業の対ミャンマー投資としては最大となる。

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