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【インドネシア】新配車アプリが営業開始、ヒーロー姿で送迎[運輸](2019/11/28)

インドネシアの配車サービス、ガスポル・アンカサ・スルヤ(ガスポルジェック)は27日、バイクタクシーの配車サービスをジャカルタ首都圏や全国の主要都市の一部で正式に開始した。ブランドロゴはインドネシアの国章になっている神鳥「ガルーダ」をイメージ。運転手は翼の装飾を付けたヘルメットなど特撮ヒーローのような衣装を着用する。

リサ・スバンディ最高経営責任者(CEO)は「現在普及している配車アプリは運転手の待遇が十分でない」と述べ、ゴジェックやシンガポール系グラブなど競合他社に比べて運転手の待遇改善に力を入れると強調した。「ガスポル」はインドネシア語で「オンライン運転手の困難に立ち向かう運動」という文の各単語の頭文字から取った造語。

現在の初乗り運賃は5キロメートルで5,000ルピア(約39円)。運転手は運賃の80%を収入として受け取り、11%がガスポルの取り分となる。残る9%は「ボーナス」や「積立金」の名目で徴収し将来何らかの形で還元する。月に70回以上サービスを実施した運転手にはオイル交換をサービスするほか、保険制度なども充実させる。

サービス向上のため、「キャプテン」と呼ばれる運転手を管理する職制も設けた。キャプテン1人で70人以上の運転手を管理する。現在は約76人のキャプテンがいる。

ガスポルは5月設立。現在までにジャカルタ首都圏やバリ州、ランプン州、南スマトラ州パレンバン、西カリマンタン州の州都ポンティアナックなどでサービスを展開する。地元各メディアによると、合わせて約1万人の運転手が登録している。

本社がある西ジャワ州ボゴールで会見を開いたガスポルのリサCEO(右から3人目)=提供写真

本社がある西ジャワ州ボゴールで会見を開いたガスポルのリサCEO(右から3人目)=提供写真

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