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【韓国】韓フィリピンFTA、来年にも最終妥結へ[経済](2019/11/26)

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と首脳会談を行い、両国の自由貿易協定(FTA)の来年中の最終妥結に向けて努力していくことで合意した。

首脳会談後には、韓国産業通商資源省の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長とフィリピン貿易産業省のラモン・ロペス長官がFTA交渉促進を盛り込んだ共同宣言文に署名。産業通商資源省の関係者は「今回の共同宣言は、国交樹立70周年を迎える両国の経済協力を拡大していくという意志を確認したもの」と説明した。

両国は今年6月にFTA交渉を開始し、これまでに4度の交渉を行った。韓国はフィリピンに対してバナナや衣料品、エアバックなど自動車部品の関税を撤廃する一方、フィリピンは、ブレーキやクラッチなどの自動車部品のほか、医薬品、合成ゴムなど一部の石油化学製品についても市場を開放する方針。今回の共同宣言によって交渉が加速する見通しだ。

文在寅大統領(右)とドゥテルテ大統領はFTAの最終妥結に向けて努力することで一致=韓国・釜山(2019韓・ASEAN特別首脳会議提供)

文在寅大統領(右)とドゥテルテ大統領はFTAの最終妥結に向けて努力することで一致=韓国・釜山(2019韓・ASEAN特別首脳会議提供)

韓国とフィリピンの貿易規模は拡大傾向にあり、2018年に150億米ドル(約1兆6,330億円)に達した。両首脳は首脳会談を通じ、◇貿易・投資の拡大◇防衛産業での協力◇インフラ・エネルギー事業での協力◇人材交流――を通じて、関係強化を図っていくことでも一致した。

文大統領はドゥテルテ大統領に対し、フィリピンで進む発電所建設や空港、鉄道などのインフラ事業に韓国企業が参加できるよう要請した。

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