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【ベトナム】ハノイで九州プロモーションセンター設立へ[経済](2019/11/26)

「九州プロモーションセンター」の調印式の様子。写真は梅田大使(左から2人目)、ベトナム外務省外交団サービス局のグエン・チャック・バー局長(同3人目)、カミチクホールディングスの上村昌志社長(同4人目)=25日、ハノイ

「九州プロモーションセンター」の調印式の様子。写真は梅田大使(左から2人目)、ベトナム外務省外交団サービス局のグエン・チャック・バー局長(同3人目)、カミチクホールディングスの上村昌志社長(同4人目)=25日、ハノイ

一般社団法人・九州経済連合会の協力の下、会員企業のカミチクホールディングス(鹿児島市)とベトナム外務省外交団サービス局が25日、ハノイに「九州プロモーションセンター」を設立することで調印した。九州として海外に同様のセンターを設けるのは今回が初めて。九州の自治体および企業・団体とベトナムにおける情報収集や発信の拠点としての役割を果たす。開設は来年3月中旬の予定。

同センターは、食肉生産から外食産業までを一貫して手掛けるカミチクのベトナムグループ会社カミチク・ベトナムが、ベトナム外務省外交団サービス局が保有する不動産を賃借し、サービスオフィスとして運営する。九経連もテナントとして入居する。

設立場所は、日本大使館などにほど近い同市バディン区の2カ所。1フロア80~250平方メートルの6フロアからなる。センターには、九州の物産展示場を設け、九州の食文化をベトナムで展開するほか、貿易・投資・観光・人材などのさまざまな分野で交流推進を図る。

立案者であるグローカル・パートナーズ(熊本市)の吉村郁也社長によれば、構想から約1年半、九州の各県がベトナムとの協力関係を築くなか、「九州」という枠組みでの情報共有の基盤づくりを目指し、このほど実現した。調印に立ち会った梅田邦夫駐ベトナム大使からは、ここ5年ほど日本の地方自治体とベトナム間の交流が急加速していると触れた上で、初の試みとなる同センター設立への取り組みに敬意を表した。

カミチク・ベトナムは2017年 12月、同グループ初の海外現地法人としてハノイに設立した。現在は、日本側でベトナム人獣医師や技能実習生の採用を行い、ベトナムでの事業展開にも生かしたい考え。香港に「鹿児島焼肉ビーファーズ」を開店するなど、積極的な海外展開を図っており、同センター内にも焼き肉店をオープンさせる予定。

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