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【マレーシア】「空飛ぶ車」試験飛行、航空当局が許可せず[運輸](2019/11/25)

マレーシア民間航空局(CAAM)は、21日にスランゴール州のスバン空港で予定されていた中国製の「空飛ぶ車」の試験飛行を許可しなかったと明らかにした。適切な認可を取得していなかったことなどを理由に挙げている。

CAAMは、通常の航空機やヘリコプターが離着陸する場所から200メートルも離れていない同空港の一画で、地場イーストキャップと中国の2社が中国製の空飛ぶ車「イーハン216(EH216)」の試験飛行を予定していたと指摘。EH216が、中国・広州での試験飛行を認める同国当局の許可しか取得していないことを考慮し、不許可の判断を下した。

CAAMはまた、EH216が15日に無許可で行った同空港での試験飛行についても調査を開始した。CAAMは空飛ぶ車を含め、航空産業の発展を支援していく考えだが、安全性を確保するため、試験飛行は民間航空規則に従わなければならないと強調した。

ただEH216の試験飛行を今後も認めない方針ではなく、適切な場所などでの申請が行われた場合は許可を検討する用意があるとしている。マレーシアではこのほか、新興ドローン(小型無人機)・サービスプロバイダーのエアロダインが、日本のドローンスタートアップ特化型ファンド「ドローンファンド」から出資を受け、空飛ぶ車の開発を進めている。

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