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【マレーシア】エアアジアX決算、3Qは赤字幅が拡大[運輸](2019/11/15)

マレーシアの格安航空会社(LCC)大手エアアジアの長距離部門であるエアアジアXが13日発表した2019年第3四半期(7~9月)決算は、2億2,989万リンギ(約60億1,270万円)の赤字だった。前年同期よりも赤字幅は拡大した。

売上高は10億1,470万リンギで、6.4%減少した。中国、日本向けに新規路線を就航したが、全体の乗客数は2%減の18万8,657人だった。同社は損失拡大の理由として、価格競争の激化とマレーシア政府が9月1日付で導入した出国税の影響を挙げた。一方、営業利益は1億5,710万リンギの赤字で、前年同期から68%圧縮した。

同社は11日、姉妹会社のエアアジアからクアラルンプール―シンガポール間の発着枠2枠(週14往復)を移管し、収益を折半すると発表した。同路線は昨年、最も収益性が高かった。エアアジアXは声明で「インド、中国、日本方面からの乗り継ぎ利便性向上に寄与する」と説明している。

■米航空格下げ、影響なし

14日付スターによると、エアアジアXマレーシアのベニヤミン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は、米連邦航空局(FAA)が11日、マレーシア民間航空局(CAAM)の安全性評価を「カテゴリー2」に引き下げた件について、「マレーシアはすぐにカテゴリー1へ引き上げられるだろう」とコメントした。同社はマレーシアの航空会社で唯一、米国行き路線として、大阪・関西国際空港経由のハワイ・ホノルル線を運航している。同CEOは「ホノルル線は従来通り継続する」と述べた。

「カテゴリー2」では、米国への増便ができなくなる。また、マレーシア発の航空便の米空港での点検項目が増えるほか、マレーシアの航空会社と米航空会社とのコードシェア(共同運航)が認められない。マレーシアは13年から「カテゴリー1」を維持してきた。

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