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【インド】仏アルストム、3月までに機関車10両納入[運輸](2019/11/18)

マデプラ工場から出荷を予定する新デザインの電気機関車(インド鉄道省提供)

マデプラ工場から出荷を予定する新デザインの電気機関車(インド鉄道省提供)

フランスの輸送機器大手アルストムは、インド国鉄との合弁会社マデプラ・エレクトリック・ロコモーティブ(MELPL)を通じて、19/20年度(19年4月~20年3月)内に電気機関車10両を国鉄に納入する計画だ。翌年度には90両、以降は毎年100両の割合で出荷する方針を示している。インド鉄道省が14日に発表した。

アルストムは15年、鉄道省、国鉄との間で電気機関車800両を納入する契約(取引額は35億ユーロ=4,200億円)を締結。昨年3月に試作車両を納入した後で改良を加え、合弁会社のマデプラ工場(東部ビハール州)で国鉄傘下の研究設計標準機構(RDSO)が実施した検査を受けるなど、出荷に向けた準備を進めてきた。

エコノミック・タイムズ(電子版)によると、MELPLの出資比率はアルストムが74%、国鉄が26%。マデプラ工場の年産能力は120両で、既にMELPLは同工場に200億ルピー(約303億円)以上を投資してきた。車両の製造に当たっては、2年をめどに部品の9割以上を国内で調達する方針を立てている。

一方で、アルストムを巡っては、納入の実現性を疑問視する見方が出ていた。エコノミック・タイムズは先に、関係者の話として、15年以降に引き渡された機関車が1両もないことから、予定していた台数の納入は困難な状況と報じていた。

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