【台湾】味全ドラゴンズ、新竹市にホームスタジアム[社会](2019/11/05)
台湾食品グループの頂新国際集団の魏応充董事長は4日、頂新が保有する台湾プロ野球の新球団「味全龍(味全ドラゴンズ)」の本拠地の一つを新竹市にすると明らかにした。同市で2021年に完工予定の新球場「新竹市立棒球場」をホームスタジアムとする計画。4日付経済日報などが伝えた。
魏董事長は同日、林智堅・新竹市長と面会。新竹市立棒球場のOT(運営、譲渡)方式での運営管理先について、味全ドラゴンズが最優先申請者となったことを明らかにした。
新竹市立棒球場は新竹市立中正棒球場の跡地に設け、21年9月に完成する見通し。球場の建て替えは、中央政府の大規模インフラ投資計画「前瞻基礎建設計画(前瞻計画、前瞻=展望の意)」の一環で、総工費は8億7,000万台湾元(約31億円)。1万人を収容する規模となる。
魏董事長は「ハイテク技術を駆使したこれまでにない球場にする」との考えを示した。新竹市政府教育処の黄錦能処長によると、新竹市立棒球場は新竹市の中心部に位置することから、高い集客力を見込めるという。
味全ドラゴンズは21年春のシーズンから1軍の試合に参戦する予定。新竹市立棒球場の完工は秋になるため、台北市の天母棒球場や高雄市の澄清湖棒球場についても、それぞれの市政府に運営権取得を申請している。
味全ドラゴンズには、プロ野球ソフトバンクや米大リーグで活躍した川崎宗則氏が所属している。