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【インド】独VW、インド市場ではSUVに注力[車両](2019/11/05)

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、今後インド市場に投入する車種すべてをスポーツタイプ多目的車(SUV)にする方針を示した。インド現地法人フォルクスワーゲン・グループ・セールス・インディアの乗用車部門で取締役を務めるステフェン・ナップ氏の話として、ライブミント(電子版)が3日伝えた。

既存モデルおよびマイナーチェンジモデルの販売は継続するが、今後新たにインド市場に投入する車種はすべてSUVとなる見通し。現地で需要が高まるSUVに注力することで、シェア拡大を図りたい考え。ナップ氏によると、「今後大きな事業機会がない限り、小型車やセダンセグメントへの投入は検討しない」という。

VWは2001年にインドに進出したものの、昨年度(18年4月~19年3月)の販売台数(卸売りベース)は3万4,859台で、インド乗用車市場でのシェアは約1%にとどまっている。傘下ブランドであるシュコダのシェアは0.5%未満だ。現在は経営の効率化に向け事業の再編に乗り出しており、先月にはインド子会社3社を合併・統合する承認を規制当局から取得したと明らかにした。

統合後のシュコダ・オート・フォルクスワーゲン・インディアは、国内・輸出向けに6車種を開発する計画を打ち出している。第1弾は次世代プラットフォーム「MQB」を活用した小型SUVになる見通しで、来年初頭に開催される自動車見本市「オート・エキスポ」でお披露目する予定。

VWは現在インドで5車種を展開。うち、現地生産しているのは、インド市場向けに開発した小型セダン「アメオ」、ハッチバック「ポロ」、セダン「ヴェント」の3車種で、セダン「パサート」とSUV「ティグアン」は完全ノックダウン(CKD)用の部品を海外から輸入している。

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