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【インド】スズキと豊田通商、車両解体で合弁=日系初[車両](2019/11/07)

解体施設のイメージ(豊田通商が技術提携する日本の自動車解体事業者、同社提供)

解体施設のイメージ(豊田通商が技術提携する日本の自動車解体事業者、同社提供)

スズキと豊田通商は6日、インドで使用済み車両の解体とリサイクルを行う合弁会社、マルチ・スズキ・トヨツー・インディア(MSTI)を設立したと発表した。日本の自動車メーカーとして初めて、インドで車両解体・リサイクル事業に乗り出す。北部ウッタルプラデシュ州ノイダに車両解体・リサイクル施設を建設し、2020年度(20年4月~21年3月)中に稼働する。

MSTIはスズキのインド子会社で同国自動車最大手のマルチ・スズキと、豊田通商グループが50%ずつ出資して10月に設立した。投資額は非開示。施設はこれから建設を開始し、20年度中に解体を始める。将来的に、月2,000台の処理を目指す。

車両はマルチ・スズキの販売店や個人から回収する。施設内で環境に配慮した方法で処理し、スクラップを製鉄所や製錬所に出荷・販売する流れとなる。MSTIはノイダを皮切りに、インド各地で解体・スクラップ施設の設置を進めていく方針だ。

インドでは自動車市場の拡大に伴い、使用済み車両の回収・廃棄が課題となりつつある。インド政府はまもなく自動車の廃棄・リサイクルに関する政策を策定予定で、車両の解体需要は今後拡大が見込まれる。スズキと豊田通商は法制化に先駆けて参入することで、車両や部品の不法投棄を減らし、課題解決に貢献するとしている。

豊田通商は日本で1970年代から車両解体・リサイクルを行ってきた実績を持つ。海外ではインドのほか、中国でもリサイクルに取り組んでいる。

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