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【台湾】一之軒、AIパン判別システムを台湾初導入[商業](2019/10/23)

台湾のベーカリー・菓子チェーン、一之軒食品はこのほど、形からパンの種類を判別し料金を入力する人工知能(AI)システムを導入した。AIシステムを導入したベーカリーは台湾初となる。22日付工商時報が伝えた。

AIによる作業の流れは、カメラで撮影したパンの形をAIが読み取り、商品種別を認識。自動で金額を算出する。レジ担当者の作業は、認識された商品と金額が正確かを確認し、会計手続きを行うのみとなる。システム導入後、レジでの作業時間が半分に短縮。会計時の行列や混雑の解消にもつながっているという。

同システムを開発したのは、2013年に設立した台北市のベンチャー企業、創意引晴(Viscovery)。AIを使った画像認証技術の開発を手掛け、9月に一之軒の店舗向けにAI認識システムを納入した。運用当初は、認識の正確度が95%だったが、認識データを使って再び学習を行った結果99%に上昇。同時に数種類のパンを読み取ることも可能となった。

創意引晴と一之軒は、AI認識システムを20以上の店舗に導入する方向で検討している。パン以外の商品の自動認識機能を開発することも視野に入れる。

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