【香港】宮崎県、輸出強化へ県産食品の試食会[経済](2019/10/24)
宮崎県香港事務所は23日、県産食材の輸出強化を狙いに「宮崎県食材品評会」を香港島・銅鑼湾(コーズウェーベイ)の香港日本人倶楽部で開いた。畜産・農水産品など40品目以上を来場した香港の飲食業界関係者ら約60人に振る舞い、意見を聞き取った。
来場者から試食のアンケートを回収し、出展企業にフィードバックすることで輸出体制を強化する。「宮崎牛」や「まるみ豚」など畜産品のほか、鮮魚、野菜、加工食品などを調理しビュッフェ形式で提供した。
輸出拡大を目指して出展した、養豚業を営む協同ファーム(宮崎県川南町)の黒木孝行販売部長は、香港で新しい商品を投入していく意向を示した。抗議活動が続く香港の社会情勢については「不安はない」と明言した。
一方、来場者からは抗議活動で事業に影響が出ているとの声が聞かれた。バイヤーの男性は、小売店の臨時休業などで受注のキャンセルが出ており、「新市場開拓のために来場した」とコメント。飲食店経営者は「売り上げに影響は出ていない」と述べ、取引の意向を示した。
宮崎県香港事務所の山田輔所長は、今後も同様のイベントを継続していく考えで、「香港情勢が好転したときのチャンスを取り込む」と意気込みを語った。
■福岡は観光セミナー
福岡県香港事務所は23日、シニア向けに福岡県の観光地などを紹介するセミナーを銅鑼湾で開いた。香港の中高年10人余りに、四季を通じて花々を楽しめる自然公園がある福岡市の能古島や県内の温泉などをPRした。
健康食品を販売するコダマ健康食品(北九州市)の児玉寛子取締役による自社ブランド商品の紹介もあった。