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【マレーシア】インソン最大の受注、南米企業から50億ドル[資源](2019/10/18)

マレーシアの海洋サービス事業者インソン・ホールディングスは16日、オランダの関連会社インソン・ボロニア・プロダクション(YBP)が、ブラジル石油公社(ペトロブラス)から浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の用船契約を受注したと発表した。受注額は54億米ドル(約5,876億円)。

インソンがペトロブラスから受け取った発注内示書(LOI)によると、契約期間はインソンが供給するFPSO「マルリン2」をペトロプラスが受け取った日から約25年間。インソンは、FPSOの運用・保守(O&M)業務も手掛ける。マルリン2は、ペトロブラスが保有するブラジルのカンポス海盆北東沖マルリン鉱区に配備され、2023年第1四半期(1~3月)に稼働する予定だ。O&M業務は、YBPのブラジル子会社インソン・ボロニア・サービス・デオペラサンが請け負う。

17日付スターによると、ペトロブラスとの契約はインソンにとって単体で過去最大規模。インソンの受注残高は、現在の水準からほぼ2倍の100億米ドルに達したもようだ。

インソンは現在、ブラジルとガーナで2件のFPSO供給案件に入札しているが、アナリストは、「今後2件の受注が決まっても、インソンは対応可能。さらに事業を拡大する場合は、資金の調達が必要になる」とみている。マルリン2には、10億米ドルの設備投資が必要となる見通しだ。

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