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【ミャンマー】19年度予算、電力省に最大の割り当て[政治](2019/10/16)

ミャンマーの2019年度(19年10月~20年9月)予算で、電力・エネルギー省に初めて、全省の中で最大の8兆909億チャット(約5,729億円)が割り当てられた。前年度の6兆2,000億チャットから約30%の増加となる。ミャンマー・タイムズ(電子版)が伝えた。

同省予算の一部は、20年までの短期的な電力増強策に充てられる。西部ラカイン州チャウピュー、中部マグウェー管区キュンチャウン、最大都市を管轄するヤンゴン管区のアロン、タンリン、タケタの計5カ所に液化天然ガス(LNG)火力発電所を建設し、計104万キロワット(kW)を発電する計画。近く入札を実施する予定だ。

同省予算はまた、水力発電所を毎年建設し、送電網を全国規模で拡充するなど、長期的な事業にも一部が充てられる。

電力・エネルギー省にはこれまで十分な予算が割り当てられず、発電所の建設などに遅れが出ていた。計画・財務省予算局のティダ・トゥン局長は「国民の生活水準を向上させるため、電力・エネルギー省に最大の予算を割り当てた」とコメントした。

政府は今年の電気料金による収入が、7月に実施した値上げにより9兆6,000億チャットに増加すると予想している。

19年度の政府の歳出は35兆2,000億チャット。財政赤字は6兆7,000億チャットで、国内総生産(GDP)に占める財政赤字比率は5.7%となる見通し。ティダ・トゥン局長は、「今年は歳出が増えるため、財政赤字が拡大すると予想される」と説明した。

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