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【シンガポール】国際競争力ランキング、2年ぶりに首位[経済](2019/10/10)

世界経済フォーラム(WEF)が発表した2019年版「国際競争力ランキング」で、シンガポールは2年ぶりに首位となった。17年までは6年連続で1位だったが、18年は2位に後退していた。

国際競争力ランキングは、世界141カ国・地域を対象に、◇制度◇インフラ◇情報通信技術(ICT)導入◇保健衛生◇労働市場◇金融システム◇技術革新力――など12項目の指数を算出し、総合ランキングを作成した。

シンガポールの総合指数は84.8。項目別では、「インフラ」「保健衛生」「労働市場」で世界1位、「制度」「金融システム」「製品市場」で2位となった。マクロ経済の評価も高かった。インフラでは、整備された道路や業務効率性の高い港湾、空港の評価が高かった。

WEFは「シンガポールは全般的にもともと指数が高いが、今回は12項目中10項目でさらに前年から上昇した。経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均と比べても4~19ポイント上回っている」と説明。開放経済であることから、市場の効率性も高いと指摘している。

一方で、シンガポールは「出版の自由」や「持続可能性の維持」では低い評価にとどまった。

東南アジア諸国連合(ASEAN)の他の国をみると、ベトナムが67位となり前年から10ランク上昇した。「ICT導入」「制度」「ビジネスのダイナミズム」の順位が大幅にアップした。ICT導入は95位から41位へと急浮上している。

マレーシア(27位)やタイ(40位)、インドネシア(50位)、フィリピン(64位)は前年より順位を下げた。フィリピンは8ランク低下。「ICT導入」「マクロ経済」で悪化が目立った。

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