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【中国】国慶節連休中の旅行、革命聖地巡りに人気[観光](2019/09/20)

中国の国慶節(建国記念日)連休(10月1~7日)が目前に迫った。今年の国慶節連休は建国70周年の節目に当たることを背景に、中国共産党が革命の根拠地とした陝西省延安など革命ゆかりの地を訪れる旅行「赤いツアー」が、国内旅行客の人気を呼んでいるもよう。国内線航空券の方が国際線航空券より高いという「逆転現象」も起きているという。ネットメディアの澎湃新聞が18日伝えた。

電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)傘下の旅行サービスサイト「飛猪(フリギー)」によると、8月は国慶節連休中の「赤いツアー」関連の検索件数が前年同月の3倍近くに達した。目的地としては首都の北京のほか陝西省延安、共産党が初の農村部革命根拠地を置いた江西省井岡山、共産党第1回全国代表大会(党大会)閉幕の地だった浙江省嘉興などの人気が高い。また中華人民共和国の建国、中国人民解放軍の前身に当たる労農赤軍が国民党軍と交戦しながら行った大移動「長征」などにまつわる記念館や博物館、史跡の類に注目が集まっている。「赤いツアー」はとりわけ若者の間で人気が高まっているという。

「赤いツアー」にけん引される国内旅行人気は航空運賃にも表れている。旅行サイトの「同程旅遊」を運営する同程芸竜控股のビッグデータによれば、国慶節連休最終日に当たる10月7日の国内線航空券の平均価格は976元(約1万4,900円、税抜き)で、国際線航空券の平均価格を94元上回った。

一方、国慶節連休中の海外旅行の目的地では、各旅行サイトのデータからは日本とタイの人気が高い。大手オンライン旅行会社(OTA)の携程旅行網(シートリップ)では、同連休中のビザ(査証)を手配した中国人旅行客の4人に1人が日本を訪れるという。

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