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【香港】マカオ結ぶフェリー2社、そろって減便[運輸](2019/09/18)

香港とマカオを結ぶフェリーの運航会社2社が、そろって減便に踏み切っている。香港と広東省珠海、マカオをつなぐ海上橋「港珠澳大橋」の開通後、各都市間を行き来するバスなどに客足を奪われた格好だ。17日付マカオ日報が伝えた。

2社のうち金光飛航(コタイウオータージェット)はこのほど、10月からタイパ発香港行き路線の往復合わせて6便の運航を取りやめると発表した。1日から香港島・上環の港澳客輪埠頭(ふとう、香港・マカオ・フェリーターミナル)の往復1便、2日から九龍・尖沙咀の商業施設「中港城」、香港国際空港(チェクラプコク空港)をそれぞれ発着する往復便を2便ずつ減らす。

一方、マカオ・デイリー・タイムズは17日までに、噴射飛航(ターボジェット)が今月1日から減便を実施したと報じた。上環―マカオ・外港客運埠頭(アウター・ハーバー・フェリーターミナル)間を発着するフェリーの運航間隔を従来の15分から20~30分に広げたという。これにより、実質的な減便となる。

ターボジェットの親会社で香港複合企業の信徳集団がまとめた内部報告書では、今年1~6月期のフェリー利用者数は延べ約460万人で、前年同期に比べ32%減少。約7,000万HKドル(約9億7,000万円)の赤字を計上した。前年同期は1億8,600万HKドルの黒字だった。信徳は利用者数の減少について、「港珠澳大橋の開通が旅行者の移動の変化につながった」と指摘した。

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