【シンガポール】音声操作で銀行取引、OCBC銀が開始[金融](2019/09/11)
シンガポールのOCBC銀行は10日、音声操作で銀行取引ができるサービスを開始したと発表した。同様のサービス導入は国内初という。
対応するのは、◇口座残高照会◇支出履歴の確認◇請求書やクレジットカードの支払い◇PINナンバー(暗証番号)の変更◇最寄りの現金自動預払機(ATM)の位置情報――といったサービスだ。
顧客がモバイルバンキング用アプリ内の「バンクアシスタント」の表示をクリックし、マイクの表示を押してスマートフォンに話し掛けると取引を進めることができるようにした。
OCBCは8月から、アプリ上で人工知能(AI)を使って支出・資金管理や出入金などの問い合わせに対応する音声アシスタントサービスを提供しており、これまでに2万件以上の利用があった。
今回導入した新サービスでは一歩進んで、顧客が行員と会話をしているような感覚で、実際の取引を行えるようにした。AI技術は、米国のフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業クリンクが提供している。