【中国】全国のPM2.5濃度、7月は横ばい[社会](2019/08/29)
中国生態環境省が27日発表した7月の大気汚染状況測定結果によると、地級市以上の全国337都市を対象とした微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度(1立方メートル当たり、以下同)は20マイクログラムで、前年同月から横ばいだった。
大気汚染が特に深刻な京津冀(北京市、天津市、河北省)および周辺地域28都市のPM2.5濃度は、2.9%低下して34マイクログラムとなった。
全国の粒子状物質「PM10」濃度は、5.3%上昇して40マイクログラム。生態環境省の測定基準で大気が「優良」となった日数が全体に占める割合は85.4%と、前年同月を6.9ポイント下回った。
地域別の優良日数の割合は、京津冀および周辺地域が38.6%(前年同月比28.7ポイント低下)、長江デルタ地域41都市が81.9%(同9.9ポイント低下)、山西省・河南省・陝西省にまたがる汾渭平原11都市が57.2%(同20.8ポイント低下)だった。
主要168都市で大気汚染が深刻だったワースト3位は、下から河北省唐山市、山西省晋城市、河北省ケイ台市(ケイ=刑のつくりがおおざと)。大気状況が比較的良好だった都市のベスト3位は、上から海南省海口市、広東省珠海市、浙江省麗水市となった。
全国337都市の1~7月の大気汚染状況は、PM2.5の平均濃度が前年同期比横ばいの37マイクログラム、PM10の平均濃度は3.0%低下の65マイクログラムだった。優良日数の割合は80.9%で、前年同期を0.6ポイント下回った。