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【ベトナム】丸紅、ベトナムでフロン回収破壊の実証実験[経済](2019/08/27)

丸紅は26日、ベトナム北部バクニン省でフロン類の回収と破壊の実証実験を開始すると発表した。現在はフロン回収を実施しており、2020年度から専焼型破壊設備を使ったフロン分解を進める。

総事業費は1億5,000万円。新興国での温室効果ガス削減量を日本側の削減努力とみなす「2国間クレジット制度(JCM)」の活用事例として、環境省が総事業費の一部を補助する。

実証実験は、バクニン省にある廃棄物処理工場を拠点にして行う。日系空調メーカーの関連メンテナンス企業などと協力して、エアコンや冷蔵庫などからフロン類を回収する。

フロン類の温暖化係数は二酸化炭素(CO2)の数十倍から約1万数千倍に上る。日本では今年5月に改正フロン排出抑制法が成立し、回収と処理の仕組みが確立している。ただ、ベトナムなど新興国では十分でなく、廃棄された空調設備や冷蔵庫、自動車などに充填(じゅうてん)されているフロン類が大気中にそのまま放出されている。

丸紅は今後2~3年をめどに、中部ダナン市やホーチミン市でもフロン類回収・破壊事業を行う計画。タイ、マレーシア、インドネシアなど近隣諸国への展開も視野に入れている。

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