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【韓国】128層の次世代SSD、サムスンが量産開始[IT](2019/08/08)

サムスン電子が量産を開始した次世代SSD(同社提供)

サムスン電子が量産を開始した次世代SSD(同社提供)

サムスン電子は6日、記憶素子を縦に100層以上積み重ねたソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の128ギガビット製品を開発し、業界で初めて量産を開始したと発表した。パソコン(PC)向けにデータの記憶装置として次世代SSDを提供する。3ビットを記録するTLC(トリプル・レベル・セル)規格で、韓国メディアでは128層品とみている。

90層台製品と比べてセルが約40%以上増加した。記憶素子を積層すればするほど、SSDの部材であるNAND型フラッシュメモリーのエラーや読み込み遅延が起きる傾向が強まるが、独自の速度最適化回路設計によってこれを克服したという。

書き込み時は450マイクロ秒、読み込み時は45マイクロ秒を下回る速度を実現。前製品と比べて速度は10%以上向上し、消費電力は15%以上削減した。

SKハイニックスはサムスン電子に先駆けて128層のSSDを開発したものの、100層以上を貫通する技術を確保できず、64層ずつ2回に分けた。一方、サムスン電子は、100層以上を一度に貫通できる自社技術を活用した。

サムスン電子はほかにも、100層以上のSSDの512ギガビット品も年内に発売する予定。

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