【タイ】フィリップス、12~15%増収を目指す[電機](2019/08/07)
オランダの電機大手フィリップスのタイ法人フィリップス(タイランド)は、主力家電製品4品の販促活動を展開し、2019年通年の売上高を前年比で12~15%引き上げたい考えだ。
同社は、油を使わず揚げ物などを作れるエアフライヤー(ノンフライヤー)、高速バキュームブレンダー、ワイヤレス掃除機、スチームアイロンの4品を柱とした販促活動を5月から展開。5~6月の4品の売上高はそれぞれ、掃除機が前年同期比3.1倍、ブレンダーが2.1倍、ノンフライヤーが43%増、アイロン(高価格帯のみ)が9%増となった。19年の広告・宣伝用予算のうち、6割をこの販促活動に割り当てており、年末まで継続的に展開していく予定という。
フィリップス(タイランド)でパーソナルヘルス部門を担当するシリワン社長によると、同社は18年にスチームアイロン市場でシェア約60%、3,000バーツ(約1万円)以上の高価格帯ブレンダー市場でシェア25%余りを獲得した。
同社長によると、18年のタイにおける小型家電の市場規模は前年比4%増の180億バーツ。大気汚染の悪化に伴い、空気清浄機市場が15億4,000万バーツに拡大したことが、全体を押し上げた。19年の小型家電市場は、17%増の210億バーツに拡大すると見込まれている。家電の販売は例年、贈答用需要が拡大する第4四半期(10~12月)に伸びる傾向にあるという。