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【香港】香港のベビー用品見本市、本土客が減少[商業](2019/08/06)

香港島・湾仔の香港会議展覧中心(コンベンション・アンド・エキシビションセンター、HKCEC)で2~5日、ベビー・子ども用品展「国際嬰児・児童用品博覧」が開かれた。一部出展企業の間では、一連のデモの影響で、中国本土から訪れた旅行者の来場の減少を指摘する声が上がった。5日付香港経済日報が伝えた。

同見本市は、ベビー用品チェーンの荷花集団(ユージーン・グループ)が毎年開催。1,000社余りが参加し、10万種類の商品を出品。本土の旅行者や代理購入ビジネスを手掛ける業者などで毎年にぎわいを見せている。

スイス発の搾乳器ブランド、メデラの代理店によると、本土客は昨年に比べ3~4割減少。香港で日用品を大量に購入し本土で転売する「運び屋」や、代理購入ビジネスを手掛ける業者の姿はとりわけまばらだという。

ドイツ発の哺乳瓶ブランド、ヌークの担当者は「デモの影響で、個人旅行で訪れた旅行者が少ない印象。今年の同イベントでの売上高は前年比で10%増を目指していたが、横ばいとなる可能性が高い」と説明。下半期(7~12月)の小売業の低迷に備え、「新商品の発売やキャンペーン、大型イベントなどを通じて消費を喚起したい」と述べた。

初めて来場したという本土の女性は「粉ミルクやおむつなどを1,000HKドル(約1万3,500円)分購入した。デモの影響は気にしていない」と語った。

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