【ミャンマー】スー・チー氏、早期のダウェー開発に意欲[政治](2019/08/02)
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ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は7月31日、首都ネピドーを訪れた河野太郎外相との会談後に共同記者会見に臨み、日本とタイが支援する南部タニンダーリ管区のダウェー経済特区(SEZ)について早期に開発に着手したい意向を示した。ミャンマー・タイムズ(電子版)が1日伝えた。
スー・チー氏は、日本の官民が支援する最大都市ヤンゴン近郊のティラワSEZが、企業に利益をもたらすとともに雇用を創出していることに触れ、「他の州・管区もティラワSEZの成功を参考にしており、同様の工業団地を開発したいと考えている」と説明した。
ミャンマー国内にはティラワ以外のSEZとして、中国が主導する西部ラカイン州沿海部のチャウピューSEZと、ダウェーSEZがあるが、いずれもまだ計画段階にとどまる。スー・チー氏は、このうちダウェーSEZの開発加速に意欲を表明した格好だ。
ダウェーSEZは当初、重化学工業を中心に企業を誘致する計画だったが、日本政府は最近になって、まずはメコン地域とインドを結ぶ物流拠点として整備する方針に転換しており、ミャンマーおよびタイ側との調整が行われる見通しだ。