【中国】上海ごみ条例1カ月、出前用食器が大幅減[社会](2019/08/01)
上海市で「上海市生活ごみ管理条例」が施行されて1カ月がたった。中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(浙江省杭州市、アリババグループ)傘下の出前サイト「餓了麼」によると、上海エリアで注文時に使い捨て食器を不要とした利用者は前月から471%と大幅に増加。新条例は出前サービスのごみ削減にも効果を発揮している。中央人民広播電台(CNR)傘下のニュースサイト央広網が7月30日伝えた。
条例では飲食店やコンビニに加え、出前サービスに対しても使い捨て食器の提供を消費者から要望があった際のみにするよう呼びかけている。出前の場合、残飯は生ごみ、容器は一般ごみに分別する必要がある。このため、注文時に「タピオカミルクティーのタピオカは食べきれないから10個でいい」「串焼きの串を取り除いて、食材は全て一つの容器にまとめて」などと注文を加える利用者も多いという。
餓了麼のデータでは、上海市内で使い捨て食器不要の注文が最も多かったのは浦東新区で、全体の22%を占めた。直近1カ月の伸び幅が最も大きかったのは宝山区で、579%増加した。