【ベトナム】TOWA、南部ビンロン工場を9月開所[製造](2019/07/04)
ミシンのボビンケースで世界トップシェアのTOWA JAPAN(新潟県新発田市、旧:東和製作所)は、ベトナム南部ビンロン省の新工場を今年9月に操業開始する。ホーチミン市の既存工場がフル生産状態となっており、新工場開所で生産能力を約3割増やす。
TOWAの渡邊豊社長は3日、日本政策金融公庫(日本公庫)など金融機関9行が合同で開催した「ホーチミン交流会」で登壇し、現地法人の東和ベトナムのビンロン工場の状況について明らかにした。
ビンロン工場の土地面積はホーチミン工場と同規模の2万平方メートル。ベトナムを2拠点体制とすることで、ボビンケースや自動車・建設機械・産業機械など向けの油圧部品の生産体制を強化する。ベトナムの生産能力は既に日本の約10倍となっており、同国からタイやインドネシアなど周辺国に製品を出荷している。
新工場への投資額は5億~6億円。このうち2億円は、日本公庫からの融資で賄う。
渡邊氏はNNAに対し、「ここ2~3年でホーチミン周辺への進出企業が増え、従業員の確保が難しくなってきたことが新工場を地方に置く要因」と説明した。同社は1995年にベトナム法人を設立していた。